Q:家族葬の流れを教えて!
最近は小さい会館でごく少人数だけ呼ぶ「家族葬」が流行っているようです。
昔の葬儀と家族葬の違いは来る方の人数や会館の大きさだけなのでしょうか?
家族葬を行うにあたって普通の葬儀とは違う流れなどはありますか?
実はご逝去からお迎え、通夜・葬儀式、火葬までの一連の流れは家族葬でも一般葬でもほぼ同じです。
異なる点としては、使用する葬儀会館の大きさや参列者との関係性、参列人数くらいです。
しかしながら家族葬で行うと、故人様とゆっくりお別れが出来たり、参列者に必要以上の気を使わなくていいといったメリットも多いのです。
ですから家族葬でも一般葬でも流れはほぼ変わりませんが、故人様の生前の活躍を鑑みて、一般葬と家族葬のどちらがいいか考えてみましょう。
流れはほぼ同じ
ご質問にお答えする前に、ご逝去から通夜、葬儀式、火葬までの大まかな流れを書いてみます。
- ご逝去
- 搬送
- 通夜
- 葬儀・告別式
- 出棺
- 火葬
実は会葬者を多く呼ぶ一般葬でも、ごく少人数で行う家族葬でも、ご逝去から火葬までの流れはほぼ同じなのです。
したがってご質問者様のおっしゃる通り、昔ながらの一般葬と家族葬の違いは来訪者の人数や参列者との関係性、会館の大きさくらいです。
家族葬のメリット
とはいえ一般葬にはない家族葬のメリットもいくつかありますので、この機会にご紹介しておきます。
負担が減る
多くの方をお呼びする一般葬では逝去の連絡をした後に多くの方がひっきりなしにご自宅や葬儀会館に訪れます。
会葬者が来られるたびにご挨拶をする必要があるので、故人様とゆっくり最後の別れをする時間が限られてしまいます。
反面、家族葬ではごく身近な方くらいしか参加されませんので、故人様のお顔をゆっくり見たり、ご遺族の方々の身体を休ませる時間も作ることができます。
時間短縮
多くの方が来られる一般葬では焼香の時間や弔電紹介なども人数の分だけ長く時間が掛かってしまいますが、家族葬であれば多くても10人から20人程度で行うことができますのでその分時間を短縮することができます。
慣れない葬儀会館などで長い時間じっと待つことは特にご高齢の方にとってはつらいことです。
時間が短く済む分、身体を休ませたり故人様とゆっくり最後の時間を過ごすことができますよね。
オリジナルの演出が可能
一般葬では家族をはじめ会社の関係者やご近所さんなど、多くの方々を意識した演出をする必要がありますが、家族葬ではごく限られた親類ばかりですので、無宗教葬にしたり音楽葬にしたりメモリアルムービーを流したり、オリジナルの演出もしやすくなります。
香典返しや料理の把握が容易
一般葬ではお香典を持参して参加される方も多いので香典返しを用意する必要がありますし、精進落としのような席では精進料理などしっかりした料理を用意する必要があります。
さらにご近所さんやお仕事関係の方など、当日何名来られるか把握するのが大変難しいです。
反面、家族葬ならばごく身近な人ばかりなので、香典を断ったり、火葬中や火葬後のお食事も精進料理にこだわらずに思い出のお店などで済ますこともできます。