Q:葬儀費用の相場っていくら?
父が入院しており、もしかしたら…という状況です。近所の葬儀屋さんに出向いてみたところ、親族が10人ほど、ご近所さんやお世話になった方が30人ほどの合計40人のお葬式で、"葬儀一式料金"が65万円のプランがありました。この葬儀一式料金65万円に加えて、会館の使用料や通夜振る舞いや精進落としなどの飲食費用、僧侶へ支払うお布施などは別に掛かるとのことですので、葬儀屋さん曰く「葬儀費用総額の目安は100万円を超えるかどうかくらい」らしいです。父には感謝していますので、絶対にみじめな見送りにはしたくないんですが、今回の葬儀費用100万円前後という金額は相場と比べて適正なんでしょうか?そもそも上記の人数で行う葬儀費用の相場っていくらくらいなんでしょうか?
もしも時間的な余裕があれば、同じ内容で複数の葬儀社の見積もりを取ってみると"ここは安くてここは高い"といった相場観が分かるようになります。
もちろん高いから良くて、安いから悪いということでもありません。
複数の見積もりを見比べてみると「この項目はいらないなぁ」とか「これだけは絶対にやってあげたい!」というようにいろいろな発見があると思います。
お父様のためにどのような葬儀をしてあげたいか思い描きながら準備を進めていくと後悔せずに済みます!
葬儀費用総額の相場は希望により異なる
個人的な意見になりますが、40名(親族10名・一般会葬者30名)でいま依頼されようとしている葬儀社の価格は決して高くないと思います。ちなみに40名で行う葬儀費用の相場は?と聞かれてしまうと、○○万円ですとはっきりお答えするのは非常に難しいです。なぜなら、人数が同じでも利用する会館の設備や料理の質、葬儀の際の演出や安置施設をどうするかなどなど、人によって希望が違うからです。したがって葬儀費用の一部である"葬儀一式費用65万円"は相場的に適正だと思いますが、葬儀費用総額の相場となるとなかなかお答えすることができません。
ご自身の価値観を養うことが重要
後悔のない葬儀にするためには、ご自身の相場観(価値観)を養うことが一番の近道です。相場観を養うためにはたとえば、現在の1社だけではなくもう1社か2社かに問い合わせしてみる、役所などに掲示されている葬儀社の広告を見る、ネット上で検索してみる、ポストに入ってくる葬儀社のチラシを見てみるなどが考えられます。もちろんわざわざ葬儀社に出向かなくても、電話やメールで聞いてもかまいません。
“同じ条件で"見積もりを比べないと意味がない
もう1つ葬儀社に相談する際の注意点として、“葬儀一式費用65万円"に何が含まれていて、何が含まれていないのかを先に把握しておくことが重要です。申し込んだ後に「これは一式料金に入っていませんから」と追加料金を請求されるかもしれません。取り急ぎ、いま話を聞いておられる葬儀社さんに細かい見積もりを出してもらい、それと同じ条件で他の葬儀社さんの見積もりとを見比べてみると、ご自身で安いor高いが判断できるはずです。もう一度言いますが、“全く同じ条件で"見積もりを出してもらってください。
葬儀社に任せきりは禁物!
ひとつだけ言えることは、葬儀社に任せっきりにする事だけは避けてください。
必ずご自身の要望や費用について葬儀社に伝えたうえで話を進めていくべきだと思います。