最近テレビの特集や家に入ってくるチラシを見ていると、「家族葬は安い」といったことを目にします。いくら大切な人とはいえ、なかなかお葬式のために多くの額は支払えないので、両親や私自身の葬儀の時は安く済む家族葬が良いと思っています。ただ以前ちらっと耳にしたのが、「家族葬は香典による収入がないから、かえって高くなることもあるよ」ということでした。結局いわゆる普通のお葬式と、最近はやりの家族葬とではどちらが安く済むのでしょうか?
「家族葬」に定義はない
本当に最近はテレビやチラシ、ホームページなどで「家族葬」という言葉を目にしますよね。ただ家族葬という言葉の意味を掘り下げてみても、「何人以下なら家族葬で、それ以上なら一般葬」とか「家族葬なら3親等までしか呼んだらいけない」といったような家族葬の定義はありません。要は家族葬という”響き”でこじんまりとしたお葬式を連想させ、安く済むようなイメージを持たせたいのだと思います。すなわち実際は安い家族葬もあれば、高い家族葬もあるのです。
「家族葬」でも安くならないものは?
さて、今回の質問は「家族葬が安いのか」ということなので、安い家族葬と普通の葬儀とを比べてみましょう。安い家族葬でも普通の葬儀でも費用が変わらないものがたくさんあります。たとえば、祭壇や棺、骨つぼ、霊柩車、遺影写真などのものは、どんな葬儀にも必要なものですから、家族葬でも普通の葬儀でも同じくらいの金額が掛かります。
「家族葬」にすることにより費用が変動する項目
逆に家族葬にした場合に費用が抑えられる項目は、会場が小さくて済むことにより会場使用料が安くなったり、会葬者が少ないのでおもてなしの飲食費用などを安く抑えることができます。対して、家族葬にすることにより喪家に負担が掛かる項目は、質問にもあった通り、会葬者が少ないので香典収入が期待できません。さらに供花もほとんどないと思いますので、供花組込型祭壇で祭壇料を節約することもできないのが一般的です。したがって先ほど記載しましたように、家族葬という”響き”で安いお葬式を連想させているだけで、実際は家族葬であれば必ず安く済むとは限らないのです。
「家族葬」でしか得られないこと
一方、“費用”にとらわれない考えをしてみると、家族葬にすることにより余裕が生まれることもあります。たとえば「時間」です。普通のお葬式であれば、ひっきりなしに訪れる会葬者の受付や対応をしなければいけませんので、故人のそばについて静かに見送る時間が取りづらいです。家族葬であれば身近なご家族・親族だけなので受付をする必要もなく、故人とゆっくりお別れすることができますね。さらに、大切な方を亡くした悲しみの中で慌ただしく会葬者の対応することは精神的に疲れてしまいますが、家族葬では普通のお葬式のような慌ただしさはほとんどありません。“家族葬”にすることで多少費用を節約することもできますが、何よりも大切な方を見送る貴重な時間を得られることは非常に大きいと思います。故人との生前の出来事を思い出しながら、静かな空間で気持ちの切り替えが出来ることも家族葬のメリットと言えます。
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