Q:無宗教葬のお葬式費用って?
お葬式を行うにあたって、自分の宗派を調べようとしたのですが、みんな曖昧でよくわかりません。
加えて、私だけでなく私の家族や親せきも宗教の信仰心が低く、お葬式の時は従来の仏式の葬儀でなくてもいいのではと思っています。
宗派が分かっている場合の仏式葬儀と無宗教葬では費用などの大きな違いはありますか?
仏式や神式の葬儀と無宗教葬とで費用の差は行う項目の差となります。
例えば仏式ではお坊さんを呼んでお経を読んでいただくので、お坊さんに対するお布施や交通費が必要です。
無宗教葬の場合はお布施等が掛からない反面、献花のためのお花代や演出に使用するムービーや生演奏、お食事等の費用が掛かります。
ただ上記のような演出が不要ということであれば、お坊さんに支払うお布施も不要なのでその分葬儀費用の総額を安くすることが可能です。
1つ気を付けたいのは費用を下げたいからと言って何でもかんでもナシにしてしまうと、参列者さんがどのように過ごしたらいいか分からなくなります。
費用と内容のバランスを取りながら、葬儀費用を下げられれば最高ですね。
まずは違いを知る
従来の仏式で行う場合と無宗教葬(自由葬)で行う場合は、お葬式の流れが違うので一概にどちらが安くどちらが高いということははっきりとお伝え出来ません。
そこで今回は従来の仏式葬儀と無宗教葬(自由葬)の場合の流れの一例をお伝えしますので、どちらがご自身に合うかご判断いただければと思います。
ちなみに、ご逝去からご遺体の搬送、安置、葬儀社との打ち合わせという一連の流れは共通なので割愛します。
仏式葬儀葬儀・告別式の流れ
- 僧侶入場
- 開式の辞
- 僧侶による読経
- 弔電紹介
- 遺族、参列者の順で焼香
- 僧侶退場
- 喪主挨拶
- 閉式の辞
- 最後のお別れ
無宗教葬(自由葬)葬儀・告別式の流れ
- 一同着席
- 黙とう
- 献奏
- 自由な演出
- お別れの挨拶
- 献花
- 最後のお別れ
項目の違いが費用の差
非常に簡単ですが、仏式葬儀の場合と無宗教葬の場合のお葬式の流れを書いてみました。
無宗教葬には文字通り宗教色がありませんので、僧侶による読経や焼香がない(※)ことが大きな特徴ですね。
※菩提寺との関係維持のため、無宗教葬でも読経や焼香をすることもできます。
つまり、仏式葬儀と無宗教葬では項目の違いが費用の差になるわけです。
自由と言ってもどうしよう…という方へ
無宗教葬は自由葬とも言われるとおり、自由な形で故人を見送ることができます。
とはいえ、自由すぎて何をしたらいいのか分からないということもあると思います。
自由な演出の例を下記に挙げていますので、無宗教葬(自由葬)をご検討の方は是非参考にしてみてください。
メモリアルムービー上映
故人の生前の活躍や功績をビデオにまとめて上映します。
故人が好きだった音楽を流す
こちらは上記のメモリアルムービーとセットで使うことも多いですが、故人が生前好きだった音楽を参列者みんなで鑑賞します。
生演奏
音楽をスピーカーで流すのではなく、演奏者を会場へ呼んで生演奏を参列者で鑑賞します。
また故人の友人・知人が楽器を演奏することもあります。
故人が好きだった食事をとる
故人様が好きだったコーヒーや紅茶などの飲み物やスイーツ、お食事などを参列者に振る舞い、故人を偲ぶこともできます。