Q:インターネットでよく見る「安い葬儀」は信用できる?

葬儀に限らず、なんでもインターネットで情報を得ることができる便利な時代になりました。
私のおばが最近、「もし私が死んでも葬儀代にお金を掛けなくていいからね。小さくて安いお葬式で十分だから」と口癖のように言っています。
大好きなおばなのでまだ考えたくありませんが、いざという時のためにスマートフォンでお葬式について調べてみると、非常に多くのお葬式関係のサイトが表示されます。
中には「追加費用不要!」とか「業界最安値!」といった、一見わたしたち消費者にとっては非常に魅力的な文言が多く見受けられます。
しかしインターネットで表示される業者さんの情報は信用していいのでしょうか?
それとも素人では分からない落とし穴があるのでしょうか?

実際に電話をしてみるとすぐに分かる

質問者様のおっしゃる通り、葬儀業界も例外でなくインターネットで情報を発信して集客する葬儀社や紹介業者が増えてまいりました。
葬儀社も競争が激しいですから、「追加費用不要!」とか「業界最安値!」といったお客様の興味をひくうたい文句で躍起になっているのが現状です。
「追加料金が掛からない」と書いてあっても、会場使用料や飲食費用、寺院へのお布施などは含まれていないことも多く見受けられます。
※中には別途料金が掛かることを非常に小さい文字で注記しているサイトもあります。
本当に追加費用が掛からないかどうか確かめる最善の方法は、記載されている番号に電話してみることです。
※ご自身の番号が葬儀社に通知されたくない場合は、184を付けて発信しましょう。
電話で「ホームページ見たんですが、記載されている○○万円で葬儀ができるんですね?」と聞くだけで、本当に追加費用が掛からないのか、別途費用が必要なのかが分かります。



びっくりした実例

せっかくなので今回は私どもが連絡を頂いて、「こんなんで追加料金取るの!?」とびっくりした実例をいくつか挙げてみます。

孤独死で発見され、搬送された警察署から電話があったそうです。
お客様としては正直なところ、「結構疎遠だったし、最低限火葬が出来ればいいや」とお考えだったようで、いくつかの葬儀社に直葬の費用や流れについて電話で聞いてみたとのこと。
ある葬儀社から「孤独死だと亡くなってから結構時間が経っているので、お顔やお体の修復をしないと火葬が出来ません。うちに依頼いただければ+10万円で出来ますよ!」と言われたそうです。
・・・
もしもお客様からお顔や体の修復をしてほしいということであれば、追加料金にて修復するサービスはあります。
しかしながら、「お顔やお体の修復をしないと火葬が出来ない」なんてことはあり得ません。
とにかく費用を安く直葬を行うということであれば、納体袋に入れたままの状態で問題なく火葬は可能です。
お客様が知らないのをいいことに「○○しなければいけないから、追加料金です」というのはあまりにも不親切すぎますよね。
結局このお客様は当社の直葬プランで追加料金なしで無事に火葬まで出来ました。
(参考)おてごろ葬の葬儀実例

お父様は90代の大往生で病院のベットで常々「葬儀に金は掛けなくていいから!」とおっしゃっていたようです。
長男さんもこの不景気のせいでお父様の葬儀にあまりお金を掛けられないということで、ネット上で見つけた直葬を扱っている葬儀社に電話したとのこと。
ホームページにも「直葬プラン○○万円」と書いてあったので安心して電話してみたら、「落ち着いて考えてください。いくらご本人が直葬で良いと言ったってお世話になったお父さんでしょう?直葬なんかでは成仏できませんよ、うちの家族葬プランなら○○万円で出来ますから。さぁいまこそ親孝行しましょう」といって高額プランへ誘導されたそうです。
・・・
このパターンはよく聞く話で、「確かに直葬では寂しすぎるわね、ちょっと高いプランにしとこうかしら」と葬儀費用を釣り上げる鉄板の営業パターンです。
ただし直葬でも家族葬でも成仏できるかどうかは関係ありません。
さらに問題なのはこの葬儀社が、受けもしないのに費用の安い直葬プランを"釣り"に使って高いプランへと誘導したことです。
高額プランへ誘導するにしても「直葬プランだとお別れの時間が少なく後悔される方も稀にいらっしゃいますが、本当に直葬プランでよろしいですか?」くらいは説明するべきです。
それなのに「直葬だと成仏できない」なんてよく分からない論法で高いお金を取ろうとしていること自体がおかしいですよね。

イメージしやすいように実際の金額を書いてしまいますが、インターネット上で「直葬プラン8万5,000円!」と書いてあったそうです。
おてごろ葬の直葬プランが12万円ですので、だいぶ安いですよね。
でも詳しい話を聞いてみると、「この8万5,000円には棺や骨つぼは入ってますが、搬送料金や安置料は入ってません」と言われたとのこと。
つまり病院から安置所への搬送代火葬が出来るまでの安置料金安置所から火葬場までの霊柩費用は別に掛かるとのことです。
「ちなみに全部合わせると総額っていくらくらいですか?」と聞いてみると、「概算ですが、20万少し超えるくらいで大丈夫です」と返ってきたそうです。
・・・
まあ20万円で直葬というのはめちゃくちゃ高いとは思いませんが、今回の問題はもともと8万5,000円だったのが、倍以上に膨らんだこと。
このお客様があらかじめ電話で詳細を確認していたからよかったものの、葬儀を依頼した後にこの事実を知ってしまうと言い値を支払わざるを得ません。
後々この葬儀社さんのホームページを確認したら、下の方に小さく"搬送料、安置料別"と書いてありました。
慌ててしまうお気持ちはよく理解できますが、目立つ部分だけで判断するのではなく、やはり電話などで総額をきっちり確認しないと後悔の元です。

上記のようにぱっと思いついた事例を書いてみましたが、ネット上で上手いこと書いてあっても、実際は全然話が違う!なんてこともよくあります。
ホームページで内容を確認した後は、その内容で本当に間違いないかを電話やメール、LINEなどでしっかり確認しておきましょう。

みなさま自身が知識を得ておく

このようにインターネットで葬儀を検索すると数多くの葬儀社のサイトが表示されるわけですが、良心的な葬儀社もある中で、残念ながらそうでない葬儀社もあることは事実です。
良心的な葬儀社かどうかを見極めるには、消費者のみなさま自身が基本的な知識を得ておく必要があります。
たとえば「葬儀一式費用だけでは葬儀はできないんだな」とか、「互助会の積立金だけでは葬儀費用は賄えないんだな」ということを知っているだけで、いざという時に困らなくて済みます。
このWEBサイトでも多くの情報を発信していますので、よかったら見てみて下さい。




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